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  1. 園長通信
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新入園児のみなさま、保護者のみなさま、ご入園・ご進級おめでとうございます

園庭の染井吉野が満開の中、4月10日に76名の新入園児をお迎えする式を行いました。お子様の大切な時期にニューライフで過ごすことを選んでいただきましたことに、私たち教職員一同たいへん嬉しく感じますとともに心の帯をしめなおしております。学園を代表して御礼を申し上げます。

この度ご入園されたみなさまは、新型コロナウィルス感染症が蔓延する中で予想外のできごとに向き合いながら小さな生命を守ってこられたのだと思います。さらに、この国境を越えた世界レベルでのパンデミックにより以前に増してグローバル化は加速し、私たちは今、「多様性」を受け入れつつも「個の力」を身に着けることが求められています。今後はさらに、未来の「予測がつかない状況を生きる力」も大切になってくるでしょう。このような中で、私たちが子どもたちに伝えていくべきことは一体何でしょうか。

私たち大人が、子どもだった頃を思いうかべてください。桜が咲くころに、新しい世界への門をまえに、わくわくする気持ちと、母親の愛あふれる温もりから離れなければならない不安が、いりまじって立ちすくんだ日。それでも勇気を出して門をくぐると、そこには同じ思いを抱えて歩むたくさんの友達がいました。心細さで少し冷えた手を温かくにぎり、固くなった背中をそっと押してくれた優しい先生たちもいました。樹木の静かな木陰に慰められ、園庭に流れてたまる水たまりのきらめきに心奪われ、友達といっしょに全身泥んこになって夢中で遊びだすころには、外の世界での武勇伝を家に帰って語るのが誇らしくなっていました。そしてどうにかこうにか一年がたつと、妹や弟たちが、かつての自分のように希望と勇気を胸に、門をくぐる姿が目にうつってきました。こうした人間同士のやりとりや、自然環境との触れ合いの中でうまれる「情の経験」は、昔も今も、そして未来も変わりなく在りつづけることでしょう。

今週のニューライフは、子どもたちの情の経験・大爆発で大忙しでした。子どもたちは泣いたり、笑ったり、怒ったり。そして教職員たちも同じように泣いたり、笑ったり、怒ったり。の共感の大きな渦の中です。新制度移行後、最初の新学期は、満3歳児2クラス、年少3クラス、年中2クラス、年長3クラス編成、教職員47名でサポートしてまいります。よろしくお願いいたします。